「…ここは一年A組だ。
間違ってる人は居ないか?

前の黒板の座席表、
ずれてないか?」


あ、今喋った(しゃべった)のは


担任の松下先生。


…三十代前半の男と見た。


まー、どーでもいいね。


問題を起こすつもりはないし。


「まず、早速だが自己紹介を、
出席番号順でしようと思う。

いいな?」



…全然良くないです。


最悪です。



入学早々、親たちがいる前で、


「苗字?
関係ないでしょ。」


っていってしまうか…


それとも…


本当の苗字を言って、


心が張り裂けるタイムリミットを


自ら(みずから)早めるか…


…どっちもだめだ〜!!


もう…せめてこの青っぽい黒髪が
長くなければ…