珍しく声を荒らげた疾風…
多分、「誰にやられたの?」
って、いつもの、
いつもの口調で聞こうとした時に、
ハッとしたように、
漆黒の宝石が埋め込まれた瞳を見開く。



「お、れ?
俺が、ヤッタノ?
ドウシテ…
どこまで?」



「…み、すいだけど…


あまりこっちに来るな…っ!」



「「「!!
(ここに来て初めて口調がっ!」」」




「あ、おは?
何してたんだ?」


飲み物を買いに
行ってた誠が帰ってきた。



「…誠…っ!
お願いだっ!
ボタンとめてっ!」


「…え?あぁ。別にいいけど…」