「…誠?」
俺が呼ぶと、
「!!その髪、葵葉だ…」
は?
なんで呼び捨て?
なんで知ってる?
「おい、誠…
どういうことだ?
俺らはまだ、
葵葉の名前は、
お前に出してないが。」
おい、敦史……
「…葵葉とは、同じ高校なんすよ!
同じクラス!!」
はぁ、誠には、
まだ、アイスローズのことも、
葵葉のことも、話してない。
アイスローズのことは、
本人がいいっていうまで、
誠にも言えない。
まあ、連れてきたってことは、
総長兼姫ってことは、説明なしで
わかるだろ。
「…とりあえず、
今日は解散だ。
…敦史、疾風、誠…
運んでくる。」
「あ、おう。」
「…」
「……」
「あ!瑞樹!!
俺、今から総長代理、
やめていい!?」
「…世直しして襲われた葵葉を
助けただけだ。
…戻ってきてくれるかは、
分からない。
…朔空さんが、
義理だと、『動けてなかった』
葵葉に気を遣わせてしまうから、
泊めてくれ、
襲うなよ、と。」
「……わかった。」



