私はベッドの上。


その上に…朔空。




「な、朔空。
ど、いて?」



お兄ちゃんって分かってても、
私の方が強いけど、
戦い方が違う…

私は力で男に勝てるとは
さらさら思っていない。



だから、朔空に抑えられた
両手は…
震えてる…




















怖い。


あの時と一緒。



嫌だ。



…もう嫌だ。



「なぁ、デコ貸せって言ってるだろ?
ほら、心配なんだから…」



朔空の、
お兄ちゃんの
整った顔が、
手の後から
近づいてくる。






怖い…!!







「やめて…!!」



「…え?」