「せ、セクハラ教師だ…。逃げろーっ!」 走る私に向かって園山先生は『おい、誤解は解けよ…!』と焦った声で叫んでいたが、無視して自分の教室へと向かった。 「はぁっ…はぁっ…。」 5階まで走って来るのは結構キツい。 学校の階段は高さがある上、段数も多い。 だから、歩いてのぼるのもキツいのに走ってのぼるというのには少し無理があった。 「息めっちゃ上がってんな。」