だが、侑都君は違った。
いつもと変わらなかったんだ。

「もう~翔!どうしたん?なんか…」
「だまれゆうとんじゃ!!!」

…場が静まりかえった。

翔と侑都君の間に何かあったんだろう。
今は口出ししないでおこう!二人のケンカは、帰るまでにはおさまるし。
なので、他のみんなとしゃべりながら駅まで歩いていると、想君、迅君、玲奈ちゃんはみんな同じ事をしゃべっていた。

「なあなあ深月ちゃん、翔と何かあった?大丈夫?」

最初にしゃべってくれたのは想君だった。
なので、昨日あったことをしゃべった。

「翔と侑都君の間に何かあってんな、それにしては侑都君冷静すぎん?」
「そう!私も思っててん」

二人でこそこそと話しているのに気づいたらしく、玲奈ちゃんと迅君も話に加わった。