「なんちゃって(笑)桐生って単純〜」

うわーーー

完全に無理なタイプだわー

切れちゃいそう

あーヤバい

久しぶりにキレるなー

琉聖と会わなくなってからキレてないもんなー

「蒼石ーー(怒)」

ってキレたらさすがにダメだよね。

印象悪くなっても困るし…

「女子にその言い方はない。これからはもっと言葉選んで」

結構自分なりに抑えられたと思う。

「芽依怒ってる?」

「えっ…別にーーーー!」

「あっ怒ってるね。まあ、琉聖くんは芽依の苦手タイプだもんね」

「えっそうなんだ」

あれ?わたし抑えられてなかったんだ。

しかも、なんかしれ〜っと蒼石くんがわたしの苦手なタイプとか言っちゃってるし…

「あっ…うーん…ちょっとね」

「まあ、俺は桐生に好かれなくても大丈夫だけどな〜」

怒怒怒怒

さすがに腹立つなこの人。

結構クールな見た目でこんなに言われると…

余計に?

「はーい、座れー」

休み時間が終わった。

みんながガタガタと席についていく。

「じゃあ、今日はすぐ下校だけど浮かれて事故とかしないようになー」

「はーい」

「じゃあ、さよならー」

「さようなら」

またガタガタと次々にみんなが席を立っていく。

「あっ出席番号1番2番は残ってちょっと手伝ってー」

蒼石ざまーみろ!

………



なんか今日のわたし変だな。

「芽依帰るよー」

「はーい」

カバンを持って架恋と一緒に教室を出た。