どんどん近づいてくる…

と思ったら、

「早乙女ってそのサッカーチーム好きなの?」

ってちがうんかーい!

全然勘違いだった…

なんか自分落ち込んでるわー…

勘違いしたわたし馬鹿みたーい(笑)
(*たまに芽依は変になります)


「あっうん…俺サッカー好きなんだ」

「へー、俺もだよ」

蒼石くんってサッカー好きなんだ。

ん?

わたし何故蒼石くんのことを?

???

「俺サッカー部入ってんだー」

「へー、俺も入りたいな」

えっ?

なんかめっちゃ聞こえてくるんすけど…
(*たまに芽依は心の中の喋り方が男になります)

いや…

聞きたいわけじゃあないよ?

でも…耳に入ってくるーー!

とにかく、架恋と喋ろう!

「架恋、今日の帰りなんだけど…」

って架恋いなーい!

「何?芽依」

えっ?

聞こえてきた架恋の声は、後ろの架恋の席からじゃなくて…

早乙女くんの席⁉︎

ってもう普通に喋ってるし‼︎

「架恋もう早乙女くんと仲良くなったの〜?」

「うん!琉聖くんも!」

「えっ…おぅ…」(←芽依です)

「なんだよ、桐生って男っぽいな」

は?

蒼石くんがまさかの…

普通に女子をからかう男子だったのか?

「何?女の子に対してそれはないんじゃない?(怒)」

ちょっと腹たったから、睨んでみた。

そしたら、

「あっ…ごめんなさい」



べつにこんなはずでは…

「あっごめん大丈夫だよ⁉︎」