ふと、蒼石くんと目があった。
蒼石くんはどことなく琉聖に似てる気がする…
まあ、どうせ名前が似てるから琉聖に無理やり重ねっちゃってるだけだけど…
蒼石くんの目は、どこか寂しそうで冷たい目だった。
「じゃあ、出席番号順に行くぞ〜
次、朝比奈」
「朝比奈 唯です。……で……です…」
だんだんとわたしに順番が近づいてくる。
なんだかんだで上がり症なんだよね…
結構昔から緊張しいで泣き虫だったかも…
幼稚園のお誕生日だって…みんなの前でマイク向けられて、緊張して泣いちゃって…司会役してた子困ってたなー(笑)
懐かしげに昔を思い出してたら…
「次、桐生」
わたしの番が回ってきた。
少し緊張しながら席を立つ。
「えーっと…桐生芽依です。去年はE組でした。得意教科は、体育と音楽と家庭科です。よろしくお願いします。」
パチパチパチパチーー。
上手く言えただろうか?
ちょっと顔が熱くなってる気がする。
前を向くと、蒼石くんにジーっと見られてた。
えっ!
まさか顔赤い?
やばっ、変だったかな?
余計に熱くなってしまう。
結構目があってるのに、全然逸らされないから、ちょっとさすがに耐えられえなくなって目をそらした。
「倉畠架恋です。去年もC組で、彼氏募集中でーす!よろしくー!」
はははははっーー。
教室に笑いが起こる。
架恋っていっつもこうだよなー。
恋愛好きで、恋話とか大好きだけど普通に男子も女子も友達いっぱいいて、新しい友達すぐできるんだよねー。
こんな架恋と一緒に居るからかもしれないけど、わたしも結構友達は多いほうだしね。