悲しみのち喜び


「大丈夫?」

えっ?

わたしは、その一言で思い出さずにすんだ。

「桐生さん?だっけ…」

えっ?

声のする方を見ると、1人の男子が笑顔でこっちを見てた。

「あっうん…」

「俺、早乙女環輝/さおとめ たまき って言うんだ。よろしく‼︎」

「う、うん…」

なんか急に話しかけられたから…驚きで状況がつかめない。

「さっき、なんか苦しそうだったから」

「あっごめんね!全然大丈夫だから」

「そっか」

そう言うと、早乙女くんはまた先生の方に目線を戻した。

結構いい人なんだな…

っていうか、わたしそんなに苦しそうな顔してたんだ。

気をつけなきゃ。