「いってきまーす」 「いってらっしゃい」 「気をつけてね」 玄関を出て、自転車にまたがる。 今日はあったかいなぁ… そんなことを考えながら、自転車をこぎだす。 「架恋ちゃんと同じクラスになれるといいねーー」 加奈子が後ろから大声で叫ぶ。 「うん‼︎」 わたしもそう叫ぶと、少しスピードを上げて学校へ向かった。