学校で受ける視線の中、唯一わたしに優しくいつも通りに接してくれる人がいた。
それが、須藤琉聖/すどう るい だった。
琉聖は、保育園からの大好きな友達だった。
決して家は近くないけど、毎日のように遊んで、はしゃいで、怒られて、
全部琉聖と一緒だった。
琉聖は
「男のくせになに女とばっか遊んでんだよー」
とか、
「お前芽依のこと好きなんだろー
結婚すればー」
とか
散々からかわれていたけど、そんなことも全然気にせず、当たり前のように遊んでくれてた。
わたしがいじめられても、守ってくれた。
喧嘩したりもしたけど、遊んでくれた。
ずっと一緒だった。
そんな琉聖とは離れたくない。