逢いたい

校門へ近づくにつれ、ハルミの手を引く力が強くなっていった。

「痛っ、痛いよレン!ちょっと止まって、ねぇレン!」

ハルミがそう叫んでも止まらず、レンは強く手を引いたままスタスタと歩いていく。

「レンってば!痛いから一旦離して、レ…」

街灯が減り薄暗くなった辺りでレンは急に立ち止待って振り返り、ハルミを抱き締めた。

「え、ちょっと、レン?離して、どうしたの…」

戸惑っているハルミの言葉を遮るようにレンは言葉を被せた。

「俺、引っ越すことになった。」