逢いたい

ハルミが今日もいつも通りレンを待っていると、後ろから男の声が聞こえた。

「ねぇ、君ここで何してるの?」

ハルミが慌てて振り返ると、制服を着た男子生徒が2人、ハルミを見下ろしていた。

「えと、部活中の幼なじみを待ってるんで…」

待ってるんですよと言いかけたその時、

「君、可愛いね。俺達と遊びに行かない?」
「そうそう、部活中の奴なんかほっといてさ。」

(え?)

突然そう言われ 腕を引かれかけているハルミの元へ、少し離れた所からレンが大声で話しながら走ってきた。

「わりぃハルミ、今日ちょっと長引きそうなんだ。もうちょい待っててくれるか?
…っと、その後ろの奴らはなんだ?」
「あ、レン…!」

救いだと思い腕を振り切ってレンに駆け寄ると先程の男子らが、

「チッ、今度にしようぜ。」
「あぁ」

と、去って行った。
するとハルミの不安そうな顔を見たのか、

「何かあったのか?あいつらに何されたんだ?」

とレンは優しく声をかけた。
泣きそうになりつつも少しずつ事情を話していくと、

「そうか…。怖かったろ、ごめんな。俺、帰れるかどうか部長に聞いてくるから少し待ってろ。」
「い、いいよ。ちょっと戸惑ってただけだし、申し訳ないよ…。」
「そんな顔して言われてもほっとけないだろ、ちょっとだから待ってて。」

と言って部長の所へ走って行った。

(ほんと申し訳ないな…)

そう思っている内にレンはまたこちらに走ってきていた。

「OK貰ったから、一緒に帰ろうぜ、ハルミ!」

輝くような笑顔でそう言うと、ハルミの手を引き校門へ歩いて行った。