祐チャンと付き合い始めて、半年くらい過ぎた時かな…
祐チャンは、時々記憶が無くなった…
アタシは気付かなかった…気付いてあげられなかった…ずっと隠れてシンナーを吸っていたから、アタシの前では、いつもいつもカッコイイ人だったから、何にも知らなかった…どうして、アタシに話してくれなかったの?小さい時から、アタシの何百倍も何千倍も淋しくて辛い思いを背負って生きてきたのに、それを何処にもぶつけるところがなくて、シンナーに溺れてた…アタシがそれに気付いた時は、祐チャンは、シンナーを吸っていないと幻覚を見るまでに落ちていた。
春の暖かい風が、頬を通り過ぎる穏やかな日、お花見に出掛けようとしたら、悪魔が見えるッて大暴れした…熱い熱い、体が焼かれている…ッて騒ぎながら、突然川に飛び込んだよね…大量の水を飲んで意識が三日もなかったんだょ。祐チャンは覚えていなかった。アタシは必死でシンナーをやめるように説得したけど、祐チャンを闇の中から救うには、アタシでは幼なすぎたんだね…
それから、色んな事があった…
車の波を止めないと殺されるって言いながら、歩道橋から飛んだ…
アタシの前でもシンナーを吸うようになって、アタシにも手を挙げ