とにかく怖くて私が固まっていると
『あんたの名前、なんて言うの?俺、まだ知らないんだけど。』
と、水城透夜が言った。
そういえば、言ってなかったっけ。
「私の名前は白河瑞希(シラカワ ミズキ)。」
そう言うと、水城透夜はちょっと驚いた顔をして言った。
『へぇ、あんたの名前、瑞希っていうんだ。俺も水城。』
そう言われてみればそうだ。
高校デビューすることしか頭になかった私は言われて気づいた。
『俺、今怒ってんだけど。あんたにケガさせられて。
どう責任とってくれんの?』
その言葉で我に返り、焦った私は
「許してください!私に出来ることは何でもするので!」
と言ってしまった。
