ギリギリセーフで教室に着き、遅刻せずに済んだ。


その後、入学式も終わり


水城透夜と図書室で待ち合わせをしていたので、図書室に行った。


そこにはすでに水城透夜の姿があった。


朝は急いでいて気づかなかったけど、結構イケメンだった。


(私、ひょっとしてすごい人とぶつかったんじゃ……)


そう思いながらも、私は水城透夜に声を掛けた。


「あの……」


私がそう言った直後、左手を包帯で巻かれていることに気づいた。


「ごめんなさい、その左手のケガ、私とぶつかった時のですよね?」


と聞くと、すごい怖い顔でにらまれてしまった。


やっぱり、朝ぶつかった時にケガをしたらしい。