(クソ…! こいつのせいで台無しだ) (いっそのこと…こいつも ヤッちゃえば…なんとか………) 藤崎くんは葛藤した。 しかし………それをも嘲笑うかのように中村さんは吊るされている松山さんに近寄ると……… ───────ペッ! 白い素足に向けて唾を吐きかけた。 何故そのようなことをするのか理解不能な藤崎くんは、尚も黙って突っ立っている。 「奇遇だね。 ちょうど私もコイツを……… 吊るしてみたかったんだよ。」 中村さんの嬉しそうな高笑いが倉庫の中をコダマした。