スカートから覗く細長い素足。

 その太ももの『隙間』が、藤崎くんの性欲を引き立てる重要な役割を果たしているのだった。

 可愛くないけどブスでもない、ちょうど声をかけやすい中途半端な位置の女の子。それが藤崎くんにとっての松山さんだった。

 あくまでも悪い意味ではない。

 誰からも相手にされないコンプレックスの塊である藤崎くんにとって最高級な存在であり、冴えない自分が声をかけても嫌な表情一つ出すこともなく、素直にこの場所へ来てくれたなんて事は松山さんが初めてで、その優しさに心底惚れ込んだ。

 それも一瞬のうちだったのだが………。