「素直じゃなくて、悪いかよ。」



「ふーん。幼なじみ、ね」



池田君は、意味深に呟いた後、



「酒井君。」



雨に近付いていった。



「誰だよ。お前」



敵意むき出しな雨。



喧嘩になっちゃう。止めなきゃ……!



「芹沢さんの幼なじみなんだって?大丈夫。俺が責任持って家まで送るから」



「……は?別に関係ねーし。」



雨の一段と低い声が響いている。



「俺は、忘れたネクタイを取りに来ただけだ」