「素直じゃなくて、悪いかよ。」



大勢の人が応援しているから聞こえないかもしれないはず。



だけど、一瞬だけ雨が、私の方を向いて……目が合った。



えっ……?たまたまだよね。



聞こえるわけないじゃん。



すると、一段と「頑張れー!」と言った声が大きくなった。



我にかえってコートを見ると、雨が、相手チームからボールを奪ってドリブルをしていた。



見とれるくらい、かっこよかった。



これが、最後のチャンスボールだよね。



雨が、スリーポイントを打つ。