「ひよりちゃん、私の洗顔知らない?」






「知りませんよ?由菜先輩昨日自分でどっかに持ってってたじゃないですか?」








「ひよりん、今日も可愛い!でも、由菜の方が可愛い!」








「…椋くんうるさいよ。翔先輩起きちゃったらどうす、」







「…なに。うるさい。…ひよりご飯何?」







「今日はスクランブルエッグです。」







「よし、即起き。」








私は桜田ひより。
19歳。

ひょんなことから、同級生の満島椋くんと、先輩(20)の、井上由菜先輩と、黒崎翔先輩と四人でシェアハウスをしている。






「由菜先輩!いつになったら俺とデートしてくれんすか!」







「…椋がもっと大人になったらね〜。」








「椋くんご飯運んで〜。」








私たちがなぜシェアハウスをするようになったか…。
それは、一年前に遡る。