明日夢は高校2年生。
入学したてでもなければ
進路に悩まされることもなく
平凡に暮らしていた。


ある朝,
バス停でバスを待っている時,
ちょっとした違和感を覚えた。


いつもは
その時間帯にバス停にいるのは明日夢だけだったが,
隣に同世代ぐらいの女の子が立っていた。


“どこの学校だろ?”
そんなことを考えながら,
その女の子の方に視線を移す。


“見たことない制服だなぁ。てか,めちゃめちゃ可愛い”
明日夢はついついその女の子に見とれてしまっていた。


明日夢の視線に気付いた女の子は
訝しげな表情を見せた。