転校生は幼なじみ。

おばさんに出してもらったコーヒーを飲みながらひと休憩である。
「そういえば寝起きの悪い美紀が叫んでたけどなにかしたの」
ニヤニヤしながらコーヒーに砂糖を入れながらおばさんが話しかけてくる。完全に面白がっている。
「特になにもしてないですよ。嫌がらせで写真撮ってやっただけです。大丈夫ですよ、あとで消しますんで」
「……えーっと、それだけ?なんかこう、頬をツンツンってやったり、あまーい声で起こしてあげたりとかじゃなくて?」
「そんなのしませんよ。恋人とかじゃないんですから」
ものすごくしたかったけどしたらそのあとが怖すぎる。
「そう……残念。けど寝顔を撮るのも一種の青春?」
こういう時に俺のポーカーフェイスは役に立つ。質問に少し濁した答え方をして嘘は言ってないけど本当のことを言っていない状況を作る。これが俺流のポーカーフェイスだ。
でも、美紀を恋人か……そうなれたらいいけど美紀があれだし、それは難しいんだろうな。