「帰り道に告白しようとしたらどうなったんでしたっけ」
もうデートに誘うのは無理だと気づき、先に想いだけでも伝えようとしたことがあった。デートなど想いを伝えた後でもいい。家が隣だから登下校はいつも一緒に帰っていた。そのときなら告白できる絶好のチャンスだと思ったのだが……
「……あまりにもドモって話していたので風邪だと思われました」
告白しようにもなかなかできなくて言い出した言葉を咳でごまかしていた。家に帰ってあぁ言えなかったなぁと反省会をしていたら翔がうちに来た。
「帰ってくるときずっと頬を真っ赤にしながら咳してただろ。ほら、風邪薬」
「あ、あの違くて。実は私、翔のことが」
「ほらほら、風邪ひいてんなら早く寝ろ。こんな寒いとこにいたらひどくなるぞ」
と、あえなく私は撃沈したのだった。心配してくれたのはありがたいが私の気持ちを汲み取って欲しかった。
もうデートに誘うのは無理だと気づき、先に想いだけでも伝えようとしたことがあった。デートなど想いを伝えた後でもいい。家が隣だから登下校はいつも一緒に帰っていた。そのときなら告白できる絶好のチャンスだと思ったのだが……
「……あまりにもドモって話していたので風邪だと思われました」
告白しようにもなかなかできなくて言い出した言葉を咳でごまかしていた。家に帰ってあぁ言えなかったなぁと反省会をしていたら翔がうちに来た。
「帰ってくるときずっと頬を真っ赤にしながら咳してただろ。ほら、風邪薬」
「あ、あの違くて。実は私、翔のことが」
「ほらほら、風邪ひいてんなら早く寝ろ。こんな寒いとこにいたらひどくなるぞ」
と、あえなく私は撃沈したのだった。心配してくれたのはありがたいが私の気持ちを汲み取って欲しかった。
