そして問題である体育の授業だ。
 女子は更衣室に着替えに行くのだが美紀ちゃんのさみしげな表情をみたら絶対にどうにかしてやらないとと思ってしまう。
 更衣室の場所がどこかも分からない美紀ちゃんであるが誰かに場所を聞くわけでもなく、連れて行ってもらっているわけでもなく、後ろをトボトボとついていっているだけだ。
 浮いている。どこからどう見ても浮いている。
 「なぁ、平山さん浮いてるよな。」
 「みのるもそう思うよな。やっぱりどうにかしないとな。」
 「任せとき、翔の言うとおりあの作戦使うぞ。」
 「なぬ、やっぱりあの卑劣な作戦を使うのか、とおる。」
 「うう、仕方ないんだみのる。そうでもしなくちゃ平山さんは……」
 いつまで続くんだよこの茶番。