「よろしくね花宮君。」
正直めんどくさいなと思った。
こちらからしたらあまり話しかけないで欲しい。
「あぁこっちこそよろしく平山さん。」
それでもこんな俺に話しかけてくれたのだ。
流石に無視をするほど子供じゃない。
 平山さんが隣の席に座りHRも無事に終わった。
 時間が経ったからなのだろうか平山さんの緊張もほぐれてきてちょっとした談話をしていた。
どうやらあの緊張は一時的なものみたいで普通に話すことはできるみたいだ。
 正直「よ、よろしく、お願いします。」なんてどもられたらどうしようかと思ってた。
 「そして少しお尋ねしたいことがあるのですが。」
 「はい、なんでしょうか。」
緊張がほぐれた平山さんはなぜか俺に絡むようになっていた。
 「食堂とかお手洗いとかはどこにあるのでしょうか。」
 そういえば初めてこの学校にきていろいろと困ること多いもんな。
ってか先生も必要最低限のことは教えてあげとけよ。
トイレの場所なんて男に聞くのは聞きづらかっただろうに。
しかたない、手を貸してやるか。