「翔。起きなさい。そろそろおいとまするわよ。」
ん?いつのまにか俺は寝てしまっていたのか。俺はまだこのまま寝ていたい衝動を振り切って頭をあげてみる。
なんで美紀ちゃんのやつ顔があんなに赤いんだろう。そこまで部屋は暑くないはずなんだけど。
「それじゃあ美紀、翔君。3日ほどお願いね。美紀も料理練習したからたらふく食べさせてもらいなさい。」
「あ、はい。そうさせてもらいます?」
あの美紀が料理か。
「それじゃあお留守番お願いね。お互い親睦を深めるのよ。」
「それでは行ってきます。ご武運を。」
「行ってらっしゃーい?」
二人はまるで女子高校生の一緒にお手洗い付いてきてみたいなのりで部屋を後にした。
実際あの二人は俺が生まれる前からの付き合いなので心だけは高校生に戻っているのかもしれない。
問題はよくわからないまま残された現役高校生2人だ。