伝えたい想い。



「なみー!おはよう!」

朝から元気よく声をかけてくれたのは春香。

「おはよう。春香、同じクラスになれるかな。」

「大丈夫大丈夫。違っても私は友達だからね。」

春香が白い歯を見せて微笑んだ。

いつも春香の言葉に助かってる。

今日もおかげで少しはおちついた。

「ありがと。」

私も笑顔で返した。

「それにしてもさー…。恋したいね。」

春香が寂しそうな表情で言った。

私は春香の過去を詳しくは知らない。

過去に好きな人が目の前で亡くなった。

その話しかきいてない。

だから、なにをどう気遣えばいいかわからない。