私はちっとも家につかないことを不審に思い、ふと目を前に移すと知らない光景だった。
やばい…話に夢中になりすぎた…
その時、私は直感で思った。
でも、時は既に遅し。
「ここ、どこですか…?」
「あーぁ、バレちゃったwでも、もう遅いよ?」
高校生のお兄さんは私にどんどん近づいてくる。
「や、来ないで…」
ーガシャン
自転車から手を離したからお兄さんの目の前で倒れた。
「だから、遅いって。俺と話すの夢中になってたから悪いんでしょ?」
「やだ…いやっ!」
ーワンッワンッ
いつの間にかお兄さんの隣には怖い顔した犬が吠えていた。
お兄さんはびっくりしてよろめいた。
「うぉっ…」
その隙にダッシュで逃げ
「…った、逃げんなよ…」
逃げてる際中、後ろを振り返って見てみるとあいにくそのお兄さんはとても足が速く、もう手を伸ばせば届く距離だった。
「いやっ、来ないで!」
「まりあ!」
どこからか声がしたと思ったら急に腕を引っ張られた。
「わっ…」
フローラルの匂いがした。
どこかで嗅いだことのある匂いだった。
気づいたら、誰かに抱きしめられていた。
ードスッ
「うっ…!?」
それと同時に鈍い音がした。
そして、だんだんと遠ざかる足音が聞こえた。
「もう大丈夫」
「すみません、ありがとうございます」
お礼を言って顔を上げると、そこには…
「え…?」
柊哉-shuya-がいた。
柊哉は私の好きな人なのだ。
というより…彼氏、なんだ…///
「どうしてここにいるの?」
「今日は暇だったから犬と散歩してたんだけどねwそしたら、こっち方面に走って行っちゃって…w」
「リードは?」
「それが、すごい力で引っ張られてそのままどっか行っちゃった。それで探してたら誰かに追われて必死に逃げてるまりあがいて今に至るってわけ」
「ねぇ、そのわんちゃんって紫のリードの子?」
もしその犬なら…
「え、なんで知ってんの?」
「ビンゴっ!そのわんちゃんに私助けられたの。だから、まだこの辺にいるはず…!」
私は柊哉の手を取って自転車を取りついでにわんちゃんを探しにさっきのところへ戻った。
「あ、いた…」
わんちゃんは私の荷物をカゴに入れ直してくれていた。
「ありがとう」
「おっ!るーぅ!」
どうやらこの子は"るぅ"というらしく、柊哉に懐きまくってる。
「よかったね、見つかって」
「おうっ!まりあのおかげっ!」
「違うよ。柊哉のおかげ…柊哉が今日、このわんちゃんと散歩に来てなかったら、私は助かってなかったかもしれない。だから、柊哉のおかげなの…」
「そっか、ありがとう…って、なななななんで泣いてんの!?」
「え?」
ほっぺたを触ってみると涙が流れていた。
「あれ…さっきまでなんともなかったのに…どうしてだ、ろ…」
「怖かったよな…泣いていんだよ」
その言葉で私は泣きじゃくった。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
私が泣いてる間、柊哉は優しく抱きしめて背中をさすってくれていた。
やばい…話に夢中になりすぎた…
その時、私は直感で思った。
でも、時は既に遅し。
「ここ、どこですか…?」
「あーぁ、バレちゃったwでも、もう遅いよ?」
高校生のお兄さんは私にどんどん近づいてくる。
「や、来ないで…」
ーガシャン
自転車から手を離したからお兄さんの目の前で倒れた。
「だから、遅いって。俺と話すの夢中になってたから悪いんでしょ?」
「やだ…いやっ!」
ーワンッワンッ
いつの間にかお兄さんの隣には怖い顔した犬が吠えていた。
お兄さんはびっくりしてよろめいた。
「うぉっ…」
その隙にダッシュで逃げ
「…った、逃げんなよ…」
逃げてる際中、後ろを振り返って見てみるとあいにくそのお兄さんはとても足が速く、もう手を伸ばせば届く距離だった。
「いやっ、来ないで!」
「まりあ!」
どこからか声がしたと思ったら急に腕を引っ張られた。
「わっ…」
フローラルの匂いがした。
どこかで嗅いだことのある匂いだった。
気づいたら、誰かに抱きしめられていた。
ードスッ
「うっ…!?」
それと同時に鈍い音がした。
そして、だんだんと遠ざかる足音が聞こえた。
「もう大丈夫」
「すみません、ありがとうございます」
お礼を言って顔を上げると、そこには…
「え…?」
柊哉-shuya-がいた。
柊哉は私の好きな人なのだ。
というより…彼氏、なんだ…///
「どうしてここにいるの?」
「今日は暇だったから犬と散歩してたんだけどねwそしたら、こっち方面に走って行っちゃって…w」
「リードは?」
「それが、すごい力で引っ張られてそのままどっか行っちゃった。それで探してたら誰かに追われて必死に逃げてるまりあがいて今に至るってわけ」
「ねぇ、そのわんちゃんって紫のリードの子?」
もしその犬なら…
「え、なんで知ってんの?」
「ビンゴっ!そのわんちゃんに私助けられたの。だから、まだこの辺にいるはず…!」
私は柊哉の手を取って自転車を取りついでにわんちゃんを探しにさっきのところへ戻った。
「あ、いた…」
わんちゃんは私の荷物をカゴに入れ直してくれていた。
「ありがとう」
「おっ!るーぅ!」
どうやらこの子は"るぅ"というらしく、柊哉に懐きまくってる。
「よかったね、見つかって」
「おうっ!まりあのおかげっ!」
「違うよ。柊哉のおかげ…柊哉が今日、このわんちゃんと散歩に来てなかったら、私は助かってなかったかもしれない。だから、柊哉のおかげなの…」
「そっか、ありがとう…って、なななななんで泣いてんの!?」
「え?」
ほっぺたを触ってみると涙が流れていた。
「あれ…さっきまでなんともなかったのに…どうしてだ、ろ…」
「怖かったよな…泣いていんだよ」
その言葉で私は泣きじゃくった。
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁん!!」
私が泣いてる間、柊哉は優しく抱きしめて背中をさすってくれていた。