パーティーを行った休みは過ぎ、今日は月曜日。





希愛ちゃんと教室に入るとざわついていた。





近くにいた子に聞いてみた。





「ねぇ、何があったの?」





「え?あ!まりあちゃん…」





なんか表情曇ってるよね…?





「まりあちゃんに何かあったの?」





希愛ちゃんも近くの子に聞いてくれていた。





すると…





「これ…入ってたらしいの。りのんちゃんの机の中に」





りのんちゃんは気が強くてプライドの高いぶりっ子。





影では結構嫌われてる。





「え?なにこれー?」





《りのん先輩が大好きです。付き合ってください!先輩を幸せにできるのは俺だけですよ?》





誰からだろうと思い、裏を見てみると…





「嘘…」






「ばっかじゃないの?何このデマ」





裏には1文字だけ記されていた。





"朔"





「まりあちゃん、朔くんはまりあちゃんのこと大好きじゃん?」





「ごめん、希愛ちゃん…私そんなこと知ってるはずだった。でもね、今は信じたいけど信じられないの」





「え?何言ってんのw」





「だってこれ…この字、朔の字だもん…」





「嘘でしょ…朔くんの字と全く一緒…」





希愛ちゃんもよーく見たあとに気づいた。





「なぁ、お前どうすんの?」





りのんちゃんの近くにいた男子が聞いた。





「えぇー、どうしよぉ…!朔くんってイケメンだし、全然嬉しいしいいんだけどぉ、まりあちゃんの彼氏じゃん?」





「ねぇ、あんた本気にしてんの?これ」





希愛ちゃんがキレた…





「だってぇー、これ朔くんの字なんでしょぉ?だったら、まりあちゃんには悪いけど、もぅ、すきじゃなくなったんじゃなぁい?それかぁ、浮気、とかぁ!」





…いちいち語尾伸ばしてうざい





ーバンッ





気づいたらりのんちゃんの机を叩いていた。





「ふざけないで…今、朔が私のことを好きかどうかなんてわかんないし、正直信じることもあまりできない。でも、私は朔が好きだから…朔を信じる。裏切られたら全力で殴りに行く」





「へ、へぇ…そぅ、頑張れぇ」





「あ、それと、朔のこと名前の顔しか知らないくせに浮気するようなやつだと思ってんじゃねぇよ。これ以上朔の悪口言うんならその口塞ぐよ?」





「で、でも!確かに、朔くんの名前と顔しか知らない。でもね、まりあちゃん。あなたが朔くんの全てを知ってるのぉ?」





「てめぇに言われたかねぇよ。朔のことがわかるのは朔しかいない。でも、朔が二股かけるような奴じゃないのは私が知ってる」





「あーそぅ。まぁ、いいやぁー」





「は?何?」





「あたしもぉ、朔くんだぁいすきなの。あたしに釣り合うのは朔くんだけなの。だからぁ、今日告白してこよぉっと!」






「どうぞ?ご勝手に」





こいつ、マジでうざい…





なんでこんなやつに朔のこと言われなきゃいけないの…!





ふざけないでよ!