付き合ってから毎日、朔は私のクラスに来てくれる。





それも、貴重な昼休みに…





給食を食べて、掃除が終わるとダッシュで私に声をかけてくれる。





今では全校公認と言っていいほどのカップルになってるらしい。





ーキーンコーンカーンコーン





「「「「お疲れ様でしたー」」」」





今日ももうすぐ来てくれる。





毎日毎日嬉しくて、楽しみで…





ータッタッタッタッタッタッ





この足音はきっと、いや、絶対に…





「先輩!」





ほらね。





朔…





最近朔をやけに愛おしく思える。





「今日は裏庭に行きません?」





「いいよ」





私の学校にはもう一つ珍しい所がある。





それが裏庭。





年中無休、違う花が咲いていてすっごく綺麗なところなんだ。





噂では、裏庭で告白すると成功率が高くなるとか…





ちなみに、私たちはここでいろんな話をしている。





「あ、先輩、聞きました?教育実習の先生の話!」





「あー、教育実習の先生の中で1番の美男美女が実は付き合ってたってやつ?」





「それですそれです!」





「3年の間でもあの2人付き合えばいいのにーってみんな言ってたなぁ」





「俺んとこもです!」





「きっとほとんどの子が思ってただろうねw」





「ですねw」





そうこう話してるうちに眠くなってきた。





「先輩?眠いんですか?」





「うん…今日風が気持ちくて」





「まだ時間あるんで寝ていいですよ」





「ん…ありがと」





そして、私の意識は遠のいた。