ー勇気の灯火照らしだせ弱さを……
「ん…」
私は珍しく着メロで起きれた。
それだからか、気分がいい。
部屋から出ると、希愛ちゃんが朝ごはんを食べてた。
「はよー、珍しいねーw」
「うん。起きれたからか今日は気分がいいんだーw」
「そっかぁー」
私もパンを焼いて食べ始める。
希愛ちゃんは今日の朝練はないらしい。
私も今日はないのー♪
とてつもなく珍しい…!
るりあちゃんは相変わらずあるんだけどねw
なんたって吹部ですから。
あ、説明してるうちに準備終わりそうw
制服を着て、リュック背負って…
「「いってきまーす」」
チャリを漕ぎながら喋っていると、あっ!と大声を出した希愛ちゃん。
「ど、どうした?」
「朝練はないけど、集まれって言われてた…ごめん!先に行くね!」
「あいよー!気をつけてー」
今日の朝は格別に気持ちが良かったのにその気分を落とす奴がなぜかいた。
「せんぱぁーい!おはよーございまーす!」
1番会いたくなかった。
「おはよ。付き合い始めるんでしょ?お幸せにねー!てか、付き合うんだったら私に声かけない方がいいよ。あ、急ぐからごめんね」
「なんのことです?って、先輩!」
早口で言っていた。
言いたくないことまで口から出ていた。
朔の呼ぶ声も無視して全速力でチャリを漕いだ。
朝からのろけを聞かされそうで、朝からもっと気分悪くなりそうで…
授業になるべく集中して朔のことは思い出さないようにしていた。
私の部活は午後もないらしく、久々に屋上へ行った。
中学校は普通は屋上なんて行けない。
でも、私の学校は抜け道みたいなところがある。
そこから屋上に行けるようになってて、1500人ぐらいはきっといるであろう私の学校中で10人もいない。
本当に極数人しか知らない。
誰かに教えようとしても、教えてはいけない気がして教えられない。
今はみんな部活中だからきっと人はいない。
ーガチャ
屋上のドアを開けると、ふわっと風が私の頬を優しく撫でる。
「んーっ…気持ちー!」
思う存分伸びをしていたらドアが開いた。
この場所を知ってる人なんだろう。
だから、別に声はかけなかった。
すると、可愛らしい声が聞こえた。
「あの…」
「んー?」
うわぁお!かわいっ!
「私、2年の川山柚音-kawayama yuno-っていいます。まりあ先輩ですよね?」
「う、うん…なんで知ってるの?」
「私、昨日好きな人に告ったんです。その人、先輩によく絡んでる朔で…」
「そ、そう…」
この子が告ったんだ。
こんな可愛い子、朔は振らないと思う。
好きになるのもよくわかる。
「さっき、あの抜け道に入っていくのが見えたので、先輩も屋上知ってたんだと思って追いかけてきたんです」
「そっか。それで、用は何ー?」
「えっと……先輩は朔のことを、好き、ですか?」
本当ならば正直に"好き"って言いたいけど、この子は…柚音ちゃんは朔の彼女だしそんなことは言えない。
「ううん。好きじゃないけど、どうしてそんなこと聞くの?」
「いえ、なんとなく聞きたくなって…」
「そうだったんだ」
「急にすみません。ありがとうございます」
そして、彼女は出て行った。
「彼女、か…」
ウジウジ考えても彼女になっちゃったんだからしょうがないよね…
でも、後悔したくないからなぁ…
となると、告るしかないかぁ。
うーん…けじめ、つけるか。
だいぶ恥ずかしいけどやるしかない!
深呼吸をしてからドアノブに手を伸ばした。
「ん…」
私は珍しく着メロで起きれた。
それだからか、気分がいい。
部屋から出ると、希愛ちゃんが朝ごはんを食べてた。
「はよー、珍しいねーw」
「うん。起きれたからか今日は気分がいいんだーw」
「そっかぁー」
私もパンを焼いて食べ始める。
希愛ちゃんは今日の朝練はないらしい。
私も今日はないのー♪
とてつもなく珍しい…!
るりあちゃんは相変わらずあるんだけどねw
なんたって吹部ですから。
あ、説明してるうちに準備終わりそうw
制服を着て、リュック背負って…
「「いってきまーす」」
チャリを漕ぎながら喋っていると、あっ!と大声を出した希愛ちゃん。
「ど、どうした?」
「朝練はないけど、集まれって言われてた…ごめん!先に行くね!」
「あいよー!気をつけてー」
今日の朝は格別に気持ちが良かったのにその気分を落とす奴がなぜかいた。
「せんぱぁーい!おはよーございまーす!」
1番会いたくなかった。
「おはよ。付き合い始めるんでしょ?お幸せにねー!てか、付き合うんだったら私に声かけない方がいいよ。あ、急ぐからごめんね」
「なんのことです?って、先輩!」
早口で言っていた。
言いたくないことまで口から出ていた。
朔の呼ぶ声も無視して全速力でチャリを漕いだ。
朝からのろけを聞かされそうで、朝からもっと気分悪くなりそうで…
授業になるべく集中して朔のことは思い出さないようにしていた。
私の部活は午後もないらしく、久々に屋上へ行った。
中学校は普通は屋上なんて行けない。
でも、私の学校は抜け道みたいなところがある。
そこから屋上に行けるようになってて、1500人ぐらいはきっといるであろう私の学校中で10人もいない。
本当に極数人しか知らない。
誰かに教えようとしても、教えてはいけない気がして教えられない。
今はみんな部活中だからきっと人はいない。
ーガチャ
屋上のドアを開けると、ふわっと風が私の頬を優しく撫でる。
「んーっ…気持ちー!」
思う存分伸びをしていたらドアが開いた。
この場所を知ってる人なんだろう。
だから、別に声はかけなかった。
すると、可愛らしい声が聞こえた。
「あの…」
「んー?」
うわぁお!かわいっ!
「私、2年の川山柚音-kawayama yuno-っていいます。まりあ先輩ですよね?」
「う、うん…なんで知ってるの?」
「私、昨日好きな人に告ったんです。その人、先輩によく絡んでる朔で…」
「そ、そう…」
この子が告ったんだ。
こんな可愛い子、朔は振らないと思う。
好きになるのもよくわかる。
「さっき、あの抜け道に入っていくのが見えたので、先輩も屋上知ってたんだと思って追いかけてきたんです」
「そっか。それで、用は何ー?」
「えっと……先輩は朔のことを、好き、ですか?」
本当ならば正直に"好き"って言いたいけど、この子は…柚音ちゃんは朔の彼女だしそんなことは言えない。
「ううん。好きじゃないけど、どうしてそんなこと聞くの?」
「いえ、なんとなく聞きたくなって…」
「そうだったんだ」
「急にすみません。ありがとうございます」
そして、彼女は出て行った。
「彼女、か…」
ウジウジ考えても彼女になっちゃったんだからしょうがないよね…
でも、後悔したくないからなぁ…
となると、告るしかないかぁ。
うーん…けじめ、つけるか。
だいぶ恥ずかしいけどやるしかない!
深呼吸をしてからドアノブに手を伸ばした。