教室に行くと、希愛ちゃんがすでにいた。





「はよー」





「あ、朝からイチャイチャしてたまりあちゃん。おはよ!」





「あ、あの現場見てたのね…」





「うんっ!顔真っ赤で可愛かったよ」





「希愛ちゃんこそ可愛いくせして」





あれを見てたのか…あれまw





もういいしっ!いっそのこと開き直ってやる!





「おはよー」





「ん?あ、はよー」





「そういえば、さっきね朔くんに会ったんだけどね、ちっとも好きな人振り向かせられないーって嘆いてたよー」





「そーなんだー」





「え?ほかに反応ないの?」





「希愛ちゃん、普通に好きな人ぐらいいるでしょ。だから私は開き直ったの」





「うーん…そっかぁ…朔くんもお気の毒だねw」





なんで気の毒なのかようわからんけどいーや!





片思い貫き通すから!







帰りにどこからか声が聞こえた。





こっちの方はこの時間帯人少ないはずなのに…





「…から!朔!」





朔?





私には関係ない、と思いながらも気になるから耳を澄ませた。





「もっかい言うね。私、朔がずっと好きだったの!だから、付き合って…お願い…」





告白…か…





「ありがとう。俺も好きだよ」





なんだか逃げ出したくなった。





だから、逃げてしまった。





きっと付き合うんだろうなぁ。





だって両想いなんだもん…





私は片思いを貫き通すって決めたから…





…って言っても、やっぱりキツイなw





気分転換に寄り道して帰ろっかな。