「ねぇ、可愛いね!」





声をかけてきたのは、見知らぬ男子。





道着を着てたから剣道部なのは分かった。





「は?」





あんた誰?と思いながら、私は水筒に水を汲む。





そいつは、明らかに後輩だった。





私の学年にあんな顔はいない。





「明らかにナンパされたねw」





保育園の頃から知り合いの1つ下の男子が言った。





「目おかしんじゃないの」





「なんか言った?」





「なんもー」





声をかけてきた後輩は1年なのか2年なのかそれは知らない。





この先、彼に関わることもないと思っていた。





しかし、そんな考えは的はずれだった…