生命が羽ばたくとき

違う、わかっている。



わかっているはずなんだよ、自分の心は。



この気持ちが何なのかって、自覚しちゃってるんだよ。



「へーい数学」



だるせんの登場で、私は中途半端な気持ちに蓋をした。



そして5限の地獄、数学から、のちにホームルームの開始となる鐘が鳴った。



明日の予定なんて、しょうもない話をして、委員長の号令が入る。



さて、バイト行こう。



昨日、今日で遊佐くんがどんな成長がしたのか気になるし。



それに、今日が最後のバイトになるかもしれないしね。



私は光り続ける携帯を無視し、教室から踏み出した。