生命が羽ばたくとき

私が戻ってきた頃には、みんな弁当を片付け終わっていた。



さすがに時間をかけすぎたな。



私は何ともなかったような顔で席に着く。



「何か、あったのか……?」



「ううん平気。先生に呼び止められちゃってさ」



光輝が隣に座った私の耳元で、小さく呟いた。



しかし私は懸命に、仮面を貼ることはできなかった。



消毒が染みて、背中を動かす度に傷口が痛む。



たっちゃん、大量の消毒をつけやがった。



「大丈夫?顔しかめてる」