生命が羽ばたくとき

それに傷があるのは背中なんだもん。



たとえ医者でも、脱がなきゃ見られないでしょ?



「たっちゃんだから信頼してるの」



他の男なんてもってのほか。



まだたっちゃんのほうが、手を出さない理由をわかっているもん。



「彼女持ちだからか」



そう、後ろで傷口に消毒を付けているこの男も、あの忌々しいリア充のお仲間だ。



「また今度、莉亜ちゃんに合わせてよ。大学だから忙しいと思うからさ、あまり無理はさせないでよね」



こいつの目の下に出来ているクマの理由は、莉亜ちゃん関係。



ただでさえ先生、という職業で忙しいくせに、莉亜ちゃんをお出迎えという彼氏の仕事がある。