泣きつかれて眠ってしまった私を、運んできてくれたらしい。



連絡をしなかったせいで、反抗とみなされ背中に新しい傷を負った。



もう痛みなんて感じない。



私の身体は、もう壊れているのだから。



「ごちそうさま」



私は食べ終わった弁当を鞄にしまい、席から立ち上がる。



「あれ?咲どこ行くの?」



「ちょっとお手洗いに」



私はハンカチを見せびらかし、教室から姿を消した。



見えたお手洗いを素通りし、1階の保健室に。