ケータイ小説読んで、憧れて、現実を見たらそんな人たちはいない。




私は人間が変わることを知っているから。



「不良だけじゃなくても、他のほら、ストーカー、とかさ」



光輝の声で我に振り返る。



「ん?大丈夫。だって、ねっ?」



私は和希と目を合わせる。



「そーそー、こいつには最強の武器があるもんなっ」



和希も思い出してくれたようで、私の肩に手を置く。



「「素手で玉刈りっていうね」」



「た、玉刈り…?」