生命が羽ばたくとき

萌は手で大きな丸を作り、笑顔を見せた。



「血しぶきが飛ばないようにねー」



「ちょっ!?俺彼氏だぞ!?」



「何よ?ずっと側にいたくせに、あたしと咲のことも知らないの?」



たまに賢いですねー、萌は。



「あたしは冗談でも、咲は本気なんだからねっ!」



私は手を額に当てた。



違う、違うんだ……。



君たちは何もわかっていない。



「いや、私も冗談だからね。こんな奴のために手を染めるなんて、一生やりたくないわ」