生命が羽ばたくとき

そして私たちに近づいてきた、警察官。



私はその警察官に例の動画を見せた。



そして事情聴取の時は、夕美と私が泣き、廉と高田が慰める、という演技をした。



そのお陰で、私たちは正当防衛となり、すぐに解放された。



その頃はもう、祭りの終盤だった。



「今年の夏休みは、ある意味思い出に残るな」



大希がボソッと呟いた。



「そう、ね……」



萌と和希がやっとくっついて。



あの男共は逮捕されて。



私たちは警察のお世話になっちゃったし。