生命が羽ばたくとき

もちろん和希のことを意識させれば、反応も初々しくなり私も充分楽しめる。



萌はなかなかのいい遊び相手だな。




おい、和希もいい加減気づいてやれ。



そして己の気持ちにも気づけ。



鈍感お似合いリア充めっ!!



くっついたら成敗してやるっ!



私は得意なポーカーフェイスでにやける表情を誤魔化した。



読んでいた本を強く握り締めていたため、本に凹みが生まれた。



特に気にしない様子に見えるが、充分怒っている。



お気に入りの本なのに……。



「くそっ、リア充は私の半径5m以内に近づくなっ!!」