生命が羽ばたくとき

それからだった。



懐かしきの幼なじみ’sで、男子グループと女子グループに分かれて歩いていた。



両グループとも話題は、萌と和希のこと。



必然的にお供の高田は外される訳で、私は高田の隣に移動した。



「ごめんなさいね、こんなにうるさくしちゃって」



「いいや、別に謝ることなんてないし。ただみんな仲が良いことなーって…」



なるほど、高田の傷は人間関係って所か。



高田の一言で、私たちの間に静寂が訪れた。