生命が羽ばたくとき

その言葉で私の顔は、みるみるうちに引きつっていっただろう。



「行かないなんて言ったら、ダメだよ?」



恐ろしいです、萌さま。



もえもえー、の萌さまが……。



「てことで、浴衣に着替えちゃいましょう!」



ちなみにここは萌の部屋。



私の浴衣は、萌のお母さんから貸してくれた。


この時点で祭りまで、あと5時間。



そして着替えて、待ち合わせ場所に行って、今に戻る。