その紙には大きな文字で、夏祭りと書かれていた。



「これをチャンスに告白するから、側にいてほしいの」



正直言って、夏祭りになんか行きたくない。



けれど、萌が告白するなんて言うからな。



「なら行く」



「咲ありがとー!!」



私の返事にパアと笑顔を咲かせた萌。



しかし、その笑顔もだんだん黒くなる。



「勿論浴衣で行くからねっ」