生命が羽ばたくとき

「へえー、ありさってケータイ小説読むんだ」



「そのありさってなんですか?」



「うん?有賀 咲だから、“ありさ”」



余計気持ち悪くなった。



今にも朝食べたものが、リバースしてきそう…。



「やっぱり咲でお願いします」



携帯を閉じ、再び高田の数学の教科書に集中した。



「さーきっ、早速お隣の光輝と仲良くしてんの?」



「いや、あんた何故に呼び捨て?」



ギュッと首をきつく抱きしめてきたのは、部活を終えた萌。