自由の翼が生えない、籠に囚われている鳥なのだと。



サラッと頬に涙が通る。



その度に、私は自分の首をきつくきつく絞める。



死んでしまえばいい。



何も出来ない私なんか。



誰もを不幸にする私なんか。



息が出来なくなった頃、私はそっと首を絞めていた手を離した。



「ゲホッ」



肺いっぱいに空気が通り、喉が詰まる。



そしてわかるくらいに、速く大きく動く心臓の音に耳をすませた。