ガコンと物音がする。



「あなたはまだ未成年よ」



ガンッと机にガラス製のコップを置く音。



「未成年に人権なんて必要ないのよ。あなたはあたしたちの言う事だけ聞いていればいいのよ」



悔しくて、悔しくて、私はギュッと手を握りしめた。



それでも私は反論なんてできない。



「はい」



涙を堪えて、私は自分の部屋に逃げた。



ベッドに潜り込み、布団を深く被る。



わかってる。



私は人形にしかなれないのだと。