生命が羽ばたくとき

少し悲しげに微笑むと、だるせんは私の頭に手を乗せた。



「悪かった。お前の担任なのに、お前の近所に住んでるのに、気づかなかった」



ギュッと、私の頭に乗せている手に力が加わる。



私を俯かせるように、頭を押される。



それでも見てしまったんだ。



大きな手で顔を隠すだるせんが。



その手からは雫がポロポロ落ちている。



「別にだるせんが謝ることなんて何も無い。詳しく説明しなかった私が悪いし、何よりあいつの気分を悪くする私が悪い」



だるせんの涙を見て、私も涙腺が緩み始める。